ある朝ふと思った、サルとヒトどちらが賢いのだろうと。まあ常識的に考えればヒトのほうが賢いに決まってる。ヒトは高度な知恵を持ち科学力を駆使して自らの生活を便利にすることができる。パソコン、ケータイを始めサルにはない優れた技術力だ。
　しかし、サルは一匹のオスに対して複数のメスが交尾をし優れた種を残そうとするから少子化の心配はないだろう。丈夫で強い身体能力を持った者の遺伝子を残すから、劣勢遺伝子が蔓延することもないだろう。またサルが普通に生きているだけでは地球が温暖化することや砂漠化の心配もない。
　以上のことから分かることは、彼らにとっての最小単位は個ではなく種であり、種の存続ためなら個の生命も賭すこともあるということだ。彼らはそういうことを遺伝子学的に頭で理解しているわけでも、みんなで相談して決めたわけでもない。ただ本能的にそうしているだけだろう。
　だが、彼らは無意識のうちに知っている、そういう生き方のほうが自然原理に即していて生態秩序を保つことができる賢い生き方であることを。
　ところで、最近、アメリカでi-padというものが開発され、世界各地で新しいﾋﾞｼﾞﾈｽとして話題を呼んでいるようだが、ヒトの将来に何をもたらしてくれるのだろう…。

by葱
(H22.6.1)

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